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Ulysses 文章を書くための統合環境

文章を書くためのツール、ブログを書くためのツールを探し求めて幾星霜。

最近よく聞くUlysses、気にはなっていたけれど今一つ踏み切るきっかけがなかった。

ところがひょんなことで、Twitter上で、結城浩氏も使っておられるとのことを知り、興味が強まり、導入してみることにした。

ファイル管理の軽やかさ

使ってみて真っ先に感じたことは、ファイル管理の軽やかさだった。

markdown のファイルを1シートと呼ぶのだが、これの扱いがいい意味で軽い。自動保存なので保存を意識させない。フォルダ内の並べ替えはドラッグアンドドロップだ。フォルダ単位の移動も親フォルダの指定をすげ替えるだけ。

シートの扱いが軽やかなので、シートを分割して、文章の途中にアクセスすることが楽にできる。こうなってみてわかるのが、これまでの「長い一文書」はスクロールが面倒くさく、「章分割された複数文書」は管理が手間だったのだ。Ulyssesは後者に手を入れて、「管理しやすい章分割」というものを発明した。

アウトラインエディタやマインドマップは、見出し単位で書き足していったり、見出し単位での入れ替えなどがやりやすい。それに似ている。

シート(mdファイル)をあちらのフォルダからこちらのフォルダに移し、途中で分割して並べ替え、ブログへ…と作業していると、どことなく、アイデアのメモを入れた箱をかき回していたという星新一氏のエッセイを思い出す。

草稿と出力の分化

もう一つ特徴的なのは、草稿と出力の分化だ。草稿はマークダウンで素早く書き、そこから豊富な書き出しオプションで目的に応じて出力する、という思想になっている。データ構造と装飾を分ける考え方は理にかなっている。

WordPressへ直接書き出しできるのも便利だ。書き出した直後にブラウザでWordPress編集画面が開くため、すぐ微調整をして公開できるのも細やかだ。

2週間Ulysses を使ってみて、決意してサブスクリプションを登録した。markdownアプリ+Dropboxで更新していた時に比べると、テキストを触る頻度が上がったと感じる。WordPressの更新は楽になった。

はてなブログについては、草稿のみUlyssesにで更新するか、従来通りmarkdownでやるか迷っている。Windows機での利用をどのくらい重視するかによってもちがうかなと思う。

はてなAPI

Ulyssesからはてなブログに投稿する - EPISODE 02 

新しい記事を作成するためのURLスキームは hatenablog:///new?title=&body= となっていて、titleが記事タイトル、bodyが記事の内容となる。ここにUlyssesで編集した文章を代入すれば、はてなブログアプリ側で認識するという想定。

これもなかなか興味深い。

不安定さ

欠点があるとすればたまに感じる不安定さであろうか。

「編集」ボタンを押すとフォルダ単位で並べ替えができるのだけれど、これが時々やらかす。Dropboxと連携していると、この操作でディレクトリごと移動になるため、誤操作が生じると無用の複製ができてしまったりする。今のところデータの消滅という憂き目に遭ったことはないが、やや不安は感じる。

Mac 版でもフォルダ移動で誤動作になることが多い。

まとめ

気がつくと、メモ帳代わりに起動したくなってくる。そのくらいさっさと軽やかにテキストを書けるし、そのまま長文につなげていける。人気があるのもよくわかる、稀有なソフト。