Instagramのアカウントを一新した。以前使っていたメインアカウントはネコ専用にしたので、新しく作り直したのだ。
さて何を撮ろうか。このアカウントは「Instagramでシェアしてくれれば〜」的な応募にも使えるようにしようと思っているので、気軽に撮りたい。とはいえ何の意味もなく撮るのでは写真好きとして物足りない。
となると、トイカメラ風の写真に凝ってみたいなー、と思った。
もちろんInstagramのカメラで撮る手もあるんだけど、なんかもうちょっと手になじむアプリが欲しい…。
- iPhone7plus のトイカメラアプリ
- 起動後すぐ撮れる
- 撮影中にプレビューできる(後からフィルター適用ではなく)
- 現像まで1時間待ち、とか余計な不便機能なし
というのが私の希望。
検索すると定番アプリばかりが上位にきて、なかなか思うアプリにたどり着けないのだけれど、苦労して見つけたアプリをご紹介。
金額は調査時点でのもの。
hipstamatic
- 360円
- 起動>フィルター選択>撮影
- フィルター記憶する
トイカメラアプリの本命。流石のおもしろさ、クオリティ。360円くらいの価値はたっぷりある。後述のClassicToyはこの廉価版と言える。
トイカメラ風のインターフェースということで、すごく親切ではないが、ものすごく不便ということもない。
面白いのは、フィルターを3つの要素に分けてあること。フィルム、レンズ、フラッシュの組み合わせで絵が決まる。フィルム、レンズ、フラッシュをそれぞれ個別に選ぶのはもちろん、気に入った組み合わせを「お気に入り」に登録して3ついっぺんに切り替えることもできる。
設定でリアルタイムプレビューをオンにできるので、見比べながら選ぶこともできる。
前回選んだ組み合わせは記憶してくれるので、最短「起動>撮影」で撮れる。
シェイクでランダムな組み合わせに変更できるのが面白い。フィルターの質も高く、どの組み合わせで撮ってもがっかりすることはない。なんでもない表参道の風景をシェイクしながら何度も撮ってしまった。この楽しさは素晴らしい。
個人的には「Loftus+Sussex」の組み合わせが気に入った。周辺部がボケる、他のアプリにはなかなかないレンズフィルターがいい。
購入できるフィルターの数も多く、散財注意。
無音では撮れないが、hipstamaticはカメラロール内の画像を処理できる。処理画面を開くとすぐ「すべての画像」フォルダが開いて最新の画像を表示してくれるので、OneCamなどの無音カメラで撮ってすぐhipstamaticで開き、フィルターをかけるということが可能。OneCam側から「共有」で渡す方式には対応していないようだが、十分実用的。
というわけで、今回のイチオシである。
MiraCam - ミラカム
- 無料
- 起動>フィルター選択>撮影
- フィルター記憶する
無料で選ぶならこれ。今回の要件すべて。満たしている。
起動した時に前回選んだフィルターが選択されているので、起動>撮影でお気に入りフィルターの写真が得られる。
フィルターが画面の下に並んでいるので、ワンタッチですぐ変更できる。
フィルターのクオリティが高いとは思わないが、トイカメラだと思えばチープな色味はむしろ望むところ。
チープながらもブループリント風に傷が入ったフィルターや砂岩のようなザラッとしたものなど、なかなか面白い。セルフィーも撮れるので、SNSのアイコンにしてもいいかも。
今のところ広告もないので、フィルターを少し買って作者を支援した方がいいかもしれない。
しかしフィルター1つ120ドルで、全部買うと1.99ドルってのは冗談ですよね…。AppStoreの表示では全部で240円、1つ120円になってます。
ClassicToy
- 無料
- 起動>フィルムボタン>フィルム選択>撮影
- フィルター記憶する
hipstamatic の廉価版。基本無料で広告を外すのと追加フィルターにお金を払う。
とはいえ、無料分くらいの価値は十分ある。
撮影前のプレビューがなく、撮影すると選択したフィルム(という名のフィルター)が適用されているタイプ。hipstamaticがフィルム+レンズ+フラッシュとなっているのを簡略化したような感じだ。
なまじ撮影後にフィルターをあれこれいじれるとかえってきりが無い(それなら画像処理アプリに送った方がいい)ので、撮りっきりの姿勢は好み。
リアルタイムプレビューがなくていいなら、十分実用的。楽しめる。
Shutter Cam - Personalised Live Filters
- 無料
- 起動>フィルターボタン>フィルター(レンズ)選択>撮影
- フィルター記憶しない
画面はだいぶシンプル。画面右下のフィルターボタンを押してフィルター選択して撮る。
さらに自分で画像処理を組み合わせて自作のフィルターを作り出せる。神か…!
アプリを起動しない状態で時間がたつと選択したフィルターが外れて標準に戻ってしまうのは、惜しい。
Tap Cam – ライブフィルターと効果
- 無料
- 起動>フィルター選択>フィルター調整>撮影
- フィルター記憶しない
シンプルだが強力。複数のフィルターを自由に組み合わせて撮影できる。フィルターも色調整、セピアなど単色系から、スケッチ風、変形、モザイク処理、ハーフトーン処理など多彩。これらを組み合わせられるんだからすごい。こんだけ豊富でしかもヴィネットがあるなら1:1スクエアサイズもできればいいのに…。
しかしどんなに精緻なフィルター調整しても保存できないとなぁ。徒労感が…
LadyBug Filter Cam
- 無料
- 起動>フィルター選択>使うかどうかの確認>保存or共有
- フィルター記憶しない
インターフェースやデフォルトのフィルターがだいぶ尖っている、個性派カメラアプリ。
有料版があることに気づいたので、今度ためしてみたい。
レトロスタイルカメラ
- 無料
- 広告解除120円
- フィルター記憶する
広告が鬱陶しい。画面に常駐の広告枠の他に利用中全画面表示される広告もあるので、無料は試用版と割り切って120円のアプリだと思った方がいい。
レトロインスタントカメラHD
- 無料
- 広告解除120円
- フィルター記憶する
「レトロスタイルカメラ」と同じ作者。当然広告の鬱陶しさも同じ。
というか「レトロスタイルカメラ」と何が違うのかよくわからないし、どちらの開発優先度が高いのかも判然としないので、投資する気力が減った。
Argentum
- 無料
- モノクロのカメラアプリ。
- 起動>フィルター選択>撮影
フィルター記憶する(たぶん)
複数のフィルターから最初の一つだけ無料でもらえる。これがなかなかこころにくい。迷っちゃう。
起動時すぐ撮影画面で、フィルターが効いた状態になっているのですぐ撮れる。
フィルターは1つ120円だが5つ全部買っても360円。それぞれコントラストなどのクセが異なる。
モノクロのアプリとしてはけっこう実用的。
Lenka
- 無料
- 起動>フィルター調整>撮影
- フィルター記憶しない
4本のスライダーで色調整して撮影するモノクロカメラアプリ。今回のアプリ群のうちでこれだけが、以前から私が使用しているアプリになる。スライダーはコントラスト、色温度、マニュアルフォーカス、露出の4つだけ。
フィルターを記憶しないのだけれど、スライダーをさっといじるだけなのであまり記憶しなくても差し支えない。私はたいてい色温度を暖かめにして、コントラスト強めで撮っている。モノクロなのでその程度でいいのだ。
撮影後フィルター適用
SWRLY
- 360円
- 起動>撮影>使うかどうかの確認>フィルター調整>保存or共有
- 記憶しない
勘違いで買ってしまった。2つのカメラで被写体の距離を判定して、背景のボケ量を調整できるアプリ。
面白いことは面白いけど、なぁ。境界の判定が甘いので、自然な感じにはなりにくく、特殊な効果としてなら使えそう。
Lomograph
- 無料
- 起動>カメラ>撮影>使うかどうかの確認>フィルター選択>保存
- 記憶しない
一つ面白い設定がcustom date。写真に入れる日付を自由に変更できる。ランダムな日付にする設定もある。未来の日付で撮ったりするのも楽しそう。
フィルターはかっこいいのがあるんだけど、起動後「CAMERA」「PHOTO」の選択画面で、すぐに撮れないのがやる気をそぐ。
Aviary
- 無料
- 起動>画像追加>写真を撮る>撮影>使うかどうかの確認>(フォトエディター)効果>フィルター選択>保存>共有or完了
- 記憶しない
Adobe 謹製のフォトエディタ/画像共有SNSだが、起動後、画像追加ボタンで撮影できる。
一般的な画像補正機能もあるし、「効果」でフィルターを適用することもできる。
Adobe らしく高品質なフィルターが多い。高品質だけど、標準のフィルターはあまり個性的なものはない。もちろん、購入して増やすことは可能。でもトイカメラっぽい遊び心にあふれているかというと…
面白いのは、フレーム、ステッカー、オーバーレイといったものも購入して画面をいじれるところ。
まとめ
「hipstamatic」「MiraCam - ミラカム」「ClassicToy」辺りまでが私の感じる実用的な線。事前にじっくり絵作りをするという人には毎回フィルターをいじって撮るのもいいかもしれないが、やはりフィルターを記憶してくれていた方がさっと撮れて嬉しい。
無音カメラはないが、hipstamaticなどカメラロールの写真を処理できるものもあるので、それで代用するしかなさそう。